次々と新しい病状



胃の摘出手術の後、連鎖的に色んな新しい後遺症の影響が出て来て、その都度今迄診て貰ったことのない診療科通いが続いている。今度は咽喉の食道に映し出された気味の悪い影である。最悪の場合は癌細胞の可能性があると医師は懸念している。


何故胃の手術と関係のない部位の異常に至ったかと言えば、まず長期退院後のリハビリのためにウォーキング中、足が弱っていたため転倒し、上顎と下顎の骨を折ってしまったことにある。最初は骨折とは判らず食事が出来ない程奥歯が痛むので歯科医に行った。それでも治らないのでネットで調べた結果、専門医は耳鼻咽喉科と判ったので今まで見て貰ったことのない医院で初めて診療を受けた。三度程通院しても治らず、大病院で精密検査を受けるよう紹介状を発行して貰った。


済生会病院の耳鼻印咽喉科で検査を受けて初めてCT映像で顎骨の骨折が発見され、専門は口腔歯科の範疇と判り、また口腔歯科の診療科のある別の大病院に紹介状を発行して貰った。この時に、今後は耳鼻咽喉科の世話になることはあるまいと折角の機会だから、「歯の他、喉の痛みも時々覚えるのでついでに診て欲しい」と依頼したのが拙かった。気軽に応じてくれた女医は、鼻の孔から通す極細い内視鏡で喉の奥を撮影した。流石は大病院である。即座に対応できるようかかる最先端の医療器を診察室に常備している。


この時に喉の奥に腫瘍と思われる白い影が映し出され。次回の診察日にこの部分の細胞を採取し分析することになった。最後と思われた耳鼻咽喉科との付き合いは今後も続くことになった。


翌週の診察日に愈々細胞採取の手術を受けることになった。まず最初に麻酔がかけられる。看護師が蜂蜜のような薬品を小匙で口の中に入れる。仰向いて喉の奥で三分間嗽いをする。この三分間は結構長い。異なった蜂蜜状の薬品は二種あり、同じように三分間喉奥でガラガラとやる。次いで昔風邪を引いた時に良く利用したネブライザーのような噴霧器で麻酔薬を吸引してやっと麻酔が完了する。その後、女医は内視鏡で二回患部の細胞を採取して終わった。細胞分析は外部の研究所で行うので、二週間後にまた結果を聞きに行くことになった。


最後と思われた耳鼻咽喉科との付き合いは今後も続きそうである。