慣れない異常気候に大騒ぎ



東京都心に積雪があると、道行く人の危なげな歩行がテレビニュースになる。雪国の人達には何を騒ぐかと嘲笑して見ているだろうが、日頃経験しない突然の異常気候は日常生活に大きな影響をもたらす。


日本の新聞・テレビでは余り取り上げられていないが、米国とりわけ温暖な南部にあるテキサス州での大寒波の被害が現地メディアで連日大きなニュースとして報道されている。


テキサス州と言えば我々世代の第一印象では、西部開拓時代にアパッチ族と戦う西部劇の舞台を連想する。遠景に樹木がない岩山が聳える大草原が思い浮かび、およそ冬景色など関係のない地との印象があるが、最近未曽有の大寒波の襲来を受け記録的な寒さや降雪に見舞われている。同州の370万世帯が天然ガスの供給不足や風力タービンが凍結した結果、大規模な電力供給が止まって停電が発生した。


停電だけではない。飲料水の供給も止まり日常生活に大きな支障を来している。また、広い範囲で道路凍結による天候関連の交通事故だけで13人が死亡した。外気温度は同州ダラスでマイナス15度、オクラホマシティでマイナス21度と過去50年で経験しなかった低温を記録、過去123年間で僅か3度目という降雪が観測された地域もある。


この中で、102部屋を有するホテル、ヒルトン・ガーデン・インで大規模な火災が発生し、防火用スプリンクラーが凍結して機能せず、燃え広がるままになっていると報ずるABCニュース(こちら)の中でも、テキサス州での大規模停電と飲料水供給停止の深刻な状況を伝えている。


世界的に数多いコロナ感染者が多い米国で、日頃温暖な南部地域での異常気候被害は、雪国の人も笑ってはいられない異常事態である。