市場価格の構成内容を知らない政界と官僚



昨日の毎日新聞デジタルの政治プレミアに、「“桜を見る会”説明がつかない安倍前首相の言い分」と題して、田村智子共産党議員の寄稿が出た。元々、「桜」問題を国会で取り上げ、その後の各メディアの後追い報道をもたらしたご本人と毎日新聞が、今の段階で改めて記事にするのは、自民党総裁選とその後の衆院選に専念してこの問題を風化させ国民の記憶から忘れ去られるのを防止するために違いない。


この記事の中で田村議員が、「安倍前首相は昨年12月25日の議院運営委員会で、費用を補塡したのは会場費だから公選法違反にはあたらないと主張した。最初からそういう考えのもとで費用補塡したというのではなく、“こう説明すれば違反にならない”と入れ知恵されたとしか考えられない。まるで捜査側と打ち合わせたかのような決着だった」という下りがある。


私が初めてテレビニュースで安倍首相のこの答弁を聞いた時、何と世間知らずの荒唐無稽な説明を平気な顔をしてするものだと思わず吹き出してしまった。案の定野党から「では宴会費の中で会場費を示す明細書を出せ」と言われても出さなかった。ホテル・オオクラも隠すのでなく出せなかったのである。


宴会費だけでなく市場に出ている商品価格は、材料費・加工に要する電力・ガスなどの光熱費、生産する労働者の人件費などの製造原価に営業部員や役員・管理部門の間接経費を加算したものに利益を上乗せして決定される。この明細を逐一列記して記録するメーカーや商店、飲食店はない。総原価と利益は記録されているが、自社がその商品でいくら儲けているかを公表する企業なんてない。


料亭で出される会席料理が、最初に出されるお通しや刺身、揚げ物、焼き物、箸洗いのお吸い物、最後の水菓子などが夫々いくらで、コース料理の合計がいくらになるかの明細を出す料亭はないのと同様である。精々、料理と酒などの飲料費の区分け位である。


安倍前首相だけでなく、「入れ知恵した」官僚か捜査側、指摘した田村議員自身も宴会経費の構成内容を知らなかった可能性がある。現に上述の論理で安倍前首相の無知な答弁に反駁した永田町や霞が関の野党・官僚はおらず、彼らも知らなかったみたいである。経済界や一般国民は苦笑して聞き流していたに違いない。






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