腕を組む姿勢の意味



「手持無沙汰」という言葉がある。手とか腕は、モノを掴むとか持つ、叩くなど自分の意思を具体的に行動に移す大事な部位だが、何もやることがない場合は腕や手を持って行く場所に困るものである。それで両腕を交叉させて胸の前で組み合わせる。これがまた自分をリラックスさせる気分にさせる。「振り上げた拳の下ろし場所に困る」との表現もあるが、この場合は少し意味が違う。手を振り上げさせた理由が自分の考えていたことと異なるのが判った時に収拾に困るバツの悪さを表す表現である。


実はこの「腕組み」には自分の意思を表現する意味がある、いや意味があったと言う方が正しいかも知れない。自分では単に気楽になる積りで人前で腕を組んだ場合は「その人の話に賛成出来ない、逆に反対の意思表示」の意味があるらしい。反抗を示す態度ですらあると取られるので、特に欧米人の前では厳に慎むのがビジネスマナーであると現地人から教えられたことがある。


そう言えば、今でもネットに出るニュースの写真で腕を組んでいる姿は見かけない。唯一の例外はアメフトやラグビー、サッカーの選手などが横一列に並ぶ集合写真には全員が腕を組んでカメラに向かっている姿を良く見る。「自分達は強いんだぞ」と威力を誇示しているように見える。


ところが、最近の日本ではこんな尊大な印象を与える腕を組んでカメラに収まる人が増えている気がする。多くの人が見るテレビ番組でもコメンテータや解説者などが腕を組んでシタリ顔で話す姿を良く見る。その他、新聞に掲載されている写真や広告欄で紹介されている著者、推薦人など比較的教養人に多い。


今迄、自重すら促されていたこのような反抗的な尊大な感じすら与える腕組み姿勢が急に増えて来た理由が良く判らない。概して男性に多い。


女性にもこの腕組み姿勢は随分以前からあった。ハンドバッグを肩からぶら下げて胸の前で両手を交叉させながら街中を歩く姿をよく見かけた。特に夏場の薄着の季節で満員の電車の中など、痴漢防止の意味も兼ねていたと聞く。ただ最近の若い女性は身長も高く、体格も良くなっているので折角組み合わせた腕より胸がハミ出て防御になるのかナと他人事ながら懸念している。







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