日本に住んでインド独立運動



「インドを英国の植民地から解放し独立を果たした立役者はマハトマ・ガンジーとジャワハルラル・ネールの名が世界史に刻まれている。同じ独立運動の活動家であるラース・ビハール・ボースの名を知る人は少ないが、日本では一部の人には伝説的人物として知られている」


米紙CNNニュース510日電子版に、「19121223日、英国のインド副王ハーディンゲが象の背中に乗って、カルカッタから移ったばかりのインドの首都ニューデリーに入った時、彼を狙った榴散弾が炸裂し同行の従者が死亡した。首謀者は英国植民地政府で勤務しながら、インドを英国の支配から解放を目論んでいた当時26才のラース・ビハール・ボースだった。暗殺は失敗したが、彼の名はインドだけでなく世界中で知られることになった」

との記述で始まっている。


事件後、ボースには莫大な懸賞金をかけられたが、かいくぐって日本に逃げ込んだ。何故日本を逃亡先としたかの記述はない。ただ、在インドの英国政府の手の届かない遠方であること及び日本は6世紀にインド発祥の仏教を受け入れ伝搬させて以来、インドを友好国としている国情にあった。


日本では東京に住み、インドの独立運動の支援を続ける間に頭山満や犬養毅などのアジア独立主義者と親交を結び、彼らの庇護を得て英国からの身柄提供要求を逃れて新宿中村屋に逃げ込みインド独立運動を続けた。この間、中村屋の長女と結婚し一男一女をもうけている。以後、記事は彼の日本からのインド独立運動を詳しく記述している。しかし、1945(昭和20)年、病を得て日本で死去した。彼が生来の念願だったインド独立の丁度一年前だった。


記事の中には、彼が当時日本で人気のカレーライスはまがい物であるとして、本場のインドカレーを日本で初めて新宿中村屋で売り出したエピソードも紹介している。


この物語を何故今になってCNNが記事にしたかの説明はない。ただ、こんな人物が日本にいたことは初めて知らされた。


出典:CNNニュース電子版(こちら英文)




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